Copenhagen Journal
withFrederik Bille Brahe
People
コペンハーゲンの街の真ん中、ロイヤルアカデミーの中心部にフレデリック・ビル・ブラーエの店「Apollo Bar」と「Apollo Kantine」はある。店は朝から晩まで一日中オープンしていて、オーナーシェフであるフレデリックがおなじみのハット姿で毎日ゲストを出迎える。彼の愛犬、ボーダーコリーのスカットも一緒だ。決して派手ではないが独自の魅力に溢れたフレデリックの店が、この街で愛されている理由。それは彼のあたたかくて気さくな人柄に他ならない。たびたび日本を訪れているフレデリック。Apollo BarとApollo Kantineには彼の旅の思い出のかけらがあちこちに散りばめられている。
Places
“Location, location, location.”クンストハルシャーロッテンボー美術館、ロイヤルアカデミー、国立美術館などと並び、シャーロッテンボー宮殿の中庭の南端にある閑静なエリアに「Apollo Bar」はある。多種多様な人々が行き交うこの店は、絶えず活気で満ちている。ワイン1杯飲むのに立ち止まった人も、店先に居合わせた人も皆、ぜひ席に着いてこの場所を体感してほしい。
フレデリックが日本から持ち帰ってきたばかりのレコードが流れる店内で、彼が作るシンプルで堅苦しくなく、それでいて洗練された料理の数々がチャーミングなスタッフによってサーブされる。ここではすべてのことがきめ細やかに整っている。季節の食材をつかった一皿とともに置かれた、取り分け用のプレートや塩を入れたちいさなボウル。そういった器にも愛情と独創性が込められている。デンマークのトラディショナルな磁器やホタテの貝殻、ロマンチックな感性を持つフレデリックのコレクションに加わったばかりの“TY Palace Plate”もその一部。Apollo Barはコペンハーゲンで暮らす私たちにとって、大切な存在なのだ。
One afternoon at Apollo Bar...
And a perfect plate
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“Room for dessert?”
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“Always!”
Creative direction & Graphic design by All the Way to Paris
Photography by Elizabeth Heltoft